難しい問題です

 私は、大学卒業後、保険会社に勤務して、交通事故の損害賠償を担当していました。
 当時から、頚椎ねんざ・腰椎ねんざ(いわゆるむち打ち損傷)は、難しい問題でした。

 あれから、15年以上が経過しましたが、現在でも、むち打ち損傷は、難しい問題です。

 特に、慢性化したものや他覚的所見に乏しい場合は、治療の中止時期や後遺障害の認定などにあたって、被害者側と加害者側とが鋭く対立します。
 
 私も、むち打ち損傷の交通事故の被害者か相談を受けたり、現実に事件を受任したりしています。 その場合、後遺障害診断ををチェックしてアドバイスをしたり、、場合によっては、被害者と一緒に病院に行って、後遺障害診断書を書き直してもらったりします。
 そのために、参考になりそうな本があったり、裁判例があったりした場合、こまめにチェックするようにしています。
 今回購入したのは『交通事故におけるむち打ち損傷問題』(保険毎日新聞社)でです。
 
 この本の編者の古笛恵子先生は、平成7年に、私が保険会社に入って、東京で新入社員として研修を受けていた際、講師として、私たち新入社員の前で、損害賠償等について講義をしてくれた方です。
 まさか自分が弁護士になって、行橋市で弁護士事務所を開設し、古笛先生の本で勉強するとは、夢にも思っていませんでした。
 そう思うと、先のことなんて、本当に分からないなと思います。